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声に出して、伝えるということ

自殺予防週間が始まりました。
僕は全国の小中学校で生徒たちに少しでも悩みがあったら大人たちへ話してほしいと訴えています。
人間は何歳になっても、不安、悩み、孤独、苦しみを抱え生きています。
僕も見えない未来に対して苦しくなったり、不安が風船のように膨らむときがあります。
そんなとき、誰かに話をするだけで、心が軽くなります。
必要なのはほんの少しの「打ち明ける勇気」だと伝えています。
伝えられる相手がいない時でも、海や川や空へ向かって叫ぶんだと伝えています。
思えば、全国行脚の時、13道県目の秋田県で早くも挫けそうになったときがあります。
ただ風に揺れている大木に、近寄って、悩みを打ち明け、抱き締めました。
そのときの僕は精神的にも、肉体的にもどうにかしていたのでしょう。
しかし、あの時の僕はすっと心が軽くなり、少しの木のぬくもりを感じ勇気をもらいました。
 一人じゃない…
 僕たち(木々)も一緒に生きている…
そんなメッセージを聞いたような気がしました。
声に出して、伝えるということ。
相手が人であれ、自然であれ、思いを吐き出すということが、自殺予防の第一歩ではないでしょうか。

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