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今年もありがとマウンテン

今年も残り十二時間を切りました。

2021年、皆様にとってどんな年であったでしょうか?

今年の象徴する漢字1文字で表すなら僕は「命」です。

理由は2つあって、コロナ禍が続く中、全国的な自殺者が増加して多くの命が失われたことと私の父と祖母の命が亡くなったからです。

一つ目の自殺増加は特に若者たちの自殺が昨年より100人以上増加したことは大変ショックでした。

中でも今年3月に北海道旭川市内の公園で凍った状態で発見された当時中学2年生の廣瀬爽彩さんの命は未だ悲しみの中です。同じ学校の生徒から橋から川へ飛び込みを強制されたり、わいせつな画像の拡散等、残酷ないじめにあったのに、未だ学校や教育委員会側の大きな進展が見られません。

こういったいじめ事件が起こるたび、なぜいじめた側が今も普通に暮らせているのかが僕は不思議でなりません。

この話は話せはキリないのでますが、一刻も早く日本はいじめが起こった後の新対応システムを作るべきだと思います。

二つ目は約一年前の12月20日。久々に74歳の父から電話がかかってきて、すい臓がんになったとのこと。

すでにステージ4でして、今年の4月にあっという間に亡くなってしまいました。

コロナ禍で、お葬式にも出席できなかったのですが、父が旅立ってからよく思うことがあります。

それは父の正義感が僕の人権活動にも生かされているんだということです。

父の職業は19歳の時からずっと警察官でした。

まじめにしろ、普通にしろ、人に迷惑をかけるな、

ずっと厳しかった父でした。

学生の時、それが嫌で、時には反発し、ケンカをしたこともありました。

しかし、父は困っている誰かをほっとけない性格でした。

小さいころ、覚えている出来事があります。

神戸から石川県へ車で帰省中、大雪が降り、雪道でちょっとした上り坂を登れなかった車がありました。

そのまま通り過ぎていかずにその車の前に停車し、吹雪の外へ飛び出して行きました。

僕は車中から、父が一緒になって車の後部を一生懸命に押している姿を見て、正直父を素晴らしいと思ったのではなく、渋滞でみんな疲れていたので、『こんな雪の中、わざわざ出て行かなくてもいいのに』と子供心に思っていました。

しかしその車が雪道から抜け出すことができ、ようやく車に戻って来た父は何も言わずに運転を再開しました。

その父の後ろ姿はなんだがかっこよかったのを覚えています。

そんな父がいない実家に今来ていて、母と兄とともに静かに過ごしています。

向こうの扉から「いつ帰ってきたんや」と聞こえてきそうな気がしますが、

改めて命っていうのは無限ではなく、有限なんだと気付かされた2021年でもありました。

来年も父の正義感ととともに、いじめ撲滅、自殺反対活動も頑張っていきたいとおもいますので、

今後もよろしくお願いします。

ではよいお年を。

いつも心にマウンテン

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