ナチュラルスキップ
午後の昼下がり。
能登にある中学校を飛び込み訪問した。
中学校は高い山の上に聳えるように立っていて、まさにマウンテン中やんかと思った。
靴を脱ぐと、懐かしい生徒たちの下駄箱が並んでいる。
来客者用のスリッパに、勝手にというか、履き替えて、職員室へ向かった。
いきなり校長室が見えた。扉が開いていたので、覗いてみると、他の業者さんと年配の男性が話をしている様子だ。
彼が校長先生なのかな…
ダイレクトに話しかけた。
「すいません。校長先生いますか?」
「はい。私ですが。」
「あの…今いじめ撲滅を歌で訴えながら学校を回っている者なのですが、少し時間いただけないでしょうか?」
「ん?ひょっとして、新聞に載ってた人?」
YEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE~~~~~~S、IT IS!!!
話は早かった。校長室の椅子に座らせてもらい、僕たちは名刺をした。
じっくりと4年前の渋谷の路上からここまでの流れを話す。
僕の目を見ながら真剣に聞き入る校長先生。
話終えると少し間を取るとゆっくりとした口調で校長先生は言った。
「10月の文化祭だと30分、人権教育としてならば12月以降になるかな~、検討するよ」
「ありがとうございます!!!」
高鳴るこの胸の高揚感。
外に出ると日はまだありそうだ。
よし!もう一校行ける。
青い空がまた僕のランラン気分を装飾する。
足元を見ると恥ずかしながら思いっきりスキップしている自分がいた。
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