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初秋の雨の昼下がり

二階で執筆していると祖母から「校長先生の山下さんの人が来ているよ」
と言われ、訳のわからぬまま1階へ降りていくと、30歳後半くらいの眼鏡をかけた男性が立っていた。やわらかな笑顔で僕にニコッと挨拶をする。
彼は現役の先生で、能登中学校の教頭先生からお手紙を預かってきたという。
その場で早速手紙を開けてみた。
 能登町立小中学校長    様      
 能登町学校教育研究会員 様  
    平成22年度能登町学校教育研究会講演会のご案内
                               能登町教育研究会
                               会長 中○ 靖夫
 仲秋の候、皆様にはいよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、標記の件について…
来月の僕の講演のお知らせを送るお手紙だった。
挨拶の下に、日時、場所が書いてありその下の講演者の欄を見ていると…
 近未来エンターテイナー 登天ポール氏
おお~ 会長様~ POP~♪
この肩書きを正式な文章の中で目にすることは初めてだっただけに、思わず山下先生に、
「カッコいい感じに書いてもらってありがとうございます」
とお礼を言った。
何かありましたらいつでも言ってきて下さいと言い残し、車までの数メートルを、雨に打たれながら、走って帰る彼。
その後姿を見て、僕の中のバーニングスイッチがカチーンと入る。
 能登中学校の校長先生、教頭先生、能登教育委員研究会の会長様、
 そして届けてくれた山下先生、このチャンスをありがとマウンテン…
 
今、素晴らしい講演会となるように内容を熟考しています。
楽しみにしていて下さい。

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