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川崎中一事件について

川崎中一生の凄惨な事件にどれだけ多くの人が怒りを覚えただろうか。
上村君は島根県沖の自然豊かな地で友人や地域の人たちと笑顔に溢れて暮していた。
家庭の都合で大都会、川崎に引っ越した時、何を失い、何を得たんだろうか。
たぶん上村君は人とのつながりの薄さを肌で感じたのだと思う。
希薄な都会は孤独感を一層募らせる。
だから彼はたとえそれが悪い不良グループだと分かっていても、仲間に入りたかったのだろう。
そしてそのふとした孤独からの不良グループへの入会は退場を許してはもらえなかった。
グループ内ではメールやラインが行き交っていたらしいが、彼らの隔絶された別空間には他者は入り込めない。
ここにこの事件の大きな問題が潜んでいる。
一昨年僕は内閣府主催の海外派遣でイギリスへ行ってきた。
イギリスも今一番の問題はこのネット社会だと言っていた。
しかし、どんな状況の中でも、子どもの姿や様子から、悩み、苦しみの危険信号を読み取ることはできる。
そんな時は大人として真剣に取り組まなければならない。
一度失った命は二度と戻らない。
「命とはなぜ大切なのか」を、普段から学ぶことこそが一番求められているのだろう。
命の大切さを家庭で、学校で、地域で、しっかり学び、僕もその一翼を担いたい。
僕がいつも講演で歌っている「命輝かせながら」の歌詞をあげておきたい。
  私は何のために生まれてきたんだろう
  私は何のために生まれてきたんだろう
  ずっと前の思い出を 探していく旅
  これからどんどん大人になっていくけど
  どんどん嘘もうまくなっていくけど
  決して変わらないことがあることを知ってほしい
  テレビやネットを見たってわからないこと
  メールやラインを見たってわからないこと
  本当に大切なことってどこにも載ってないから
  自分で探していく旅 命輝かせなから… 

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