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揚羽蝶と紋白蝶と僕と地球

マウンテンウォーターのポイントに到着すると、モンシロチョウの黄色タイプが乱舞していた。
うわ~ a lot of 蝶~
つがいになってお互いじゃれていたり、葉っぱに止まって休んだり。
数えると17匹だった。
しまいには僕の体にまでPUTして休んだ。
うわ~ 久々の人肌だわ~ じゃなくて生き物肌やわ~
なんだか天空の城ラピュタのロボットの肩に止まった小鳥みたいな感じになった。僕は歌いだす。
地球は回る~ 僕らを乗せ~♪
ビームを出そうとしたが、鼻水が出た。
マウンテンウォーターで顔を洗う。
あう~ 草原の岩清水&レモン~
ふた昔前のヒットドリンクが口に出た。
走り始めると、いつもの鬼ヤンマが誘導してくれていた。
今阪神タイガース勢いあるからな~
甲子園へ行きたくなった。
あぜ道の草むらに、白と黒の美しい模様をした蝶が止まっていた。
うわ~ あげはちょうやんか!!!かっこいい~
近寄っても逃げない。
羽でも傷ついて飛ばないでいるのではないか。
恐る恐る手を伸ばし、掴もうとしたその時、大空にファーラウェイ。
騙されたや~~ん(くやし涙)
すぐ先には一匹のモンシロチョウが飛んでいる。
夏の終わりって喋喋のシーズンなのかい?
そのふわふわした飛び方は僕の少年心をくすぐった。
ふゆ~ ふゆ~ 浮遊した~い
少し前から流行っている僕のマイブーム。
口を尖らせて空気を漏らす感じで「ふゆ~」と言った後に、むかつくほどの甘え顔&アニメ声で「浮遊した~い」と言うのがポイントだ。
目の前のマウンテンに太陽が沈んでいく。
走るのを止めた。
今日も暑かったな~
明日も暑いんやろな~
歩き出すと汗が噴出してきた。
地球ももう限界なんやろうな…
次に生まれてくる子供たちの夏は40度越えが当たり前になるんやろうな…
それまでも耐えることができるか地球…
呼吸が整うと、僕は立ち止まり、草むらに向かってあさっての講演のオープニングトークを反復し始めた。

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