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路上から見えたエネルギーの連鎖

人と人が繋がり合うのは不思議なものだ。
中でも全くの知らなかった人たちと繋がり合う瞬間は生きている醍醐味を感じさせる。
路上で繋がった人たちとは、何か懐かしい感覚を覚えた。
ちょうど今新学期なので初めて友達ができた思い出から書いてみる。
中学生から高校生になって初めてのクラス。友達もいない。
意味もなく一人で廊下に出てみたりして落ち着きがない。
まだそんなに興味もない新教科書を興味新々っぽく広げてみたりしていると笑い声が聞こえて来た。
ちらっと見る。
既に2、3人のグループができていて楽しく話合っていた。
「ジーザス!? もうあそこ友達できてるやん」
焦る。こんどは周りを見る。
また向こうで3人で話し合っているグループがいる。
「ヤバい、このままだと最後までアローンになるぞ!」
もう一度周りを見渡す。すると同じように一人で教科書を広げている奴がいる。
「だぶんあいつ俺と一緒やな」
話しかけたい。でも何て言ったらいいのか分からない。それよりも断られたらどうしよう。
勇気出して話しかけるか? マイワールドにひたるか? ボクは勇気を出し前者の選択を選んだ。
「初めまして、登天ポールっていいます。宜しく♪」
するととっても驚いた顔の後、とびきりの笑顔で
「濱口です。こちらこそ宜しく♪」の言葉。
そう、今でも忘れない。
初めて友達ができた喜び。
初めて繋がり合えた喜び。
あの喜び、あの瞬間。
押さえつけられていた風船たちが一気に空へ弾け飛ぶように二人はしゃべり続けた。
あれから15年、今でも彼とは大切なdearフレンドでいる。
路上から見えた繋がりは、そんなあのときの喜びに似た感覚でとても懐かしくもあった。
これに似た繋がりは旅先でも同じだ。
旅先での旅館の女将であったり、海外旅行へ行って世話してくれた現地のおっさんであったり、新しい人との繋がりは旅の醍醐味とも言える。
大学時代、いろんな国へ海外旅行をした。
バリ、スリランカ、フィリピン、メキシコ、アメリカ、韓国、中国etc.
いろんな人種と繋がり合った。地球は一つなんだ。
人類皆兄弟なんだと何も分かってない無知な学生ながら感じたことだった。
通じ合う喜び。あきらかにこの気持ちが毎週路上へ出て歌う原動力となっていた。
一人と共鳴できると、一人友達が増えた感覚になり喜びが増し、
もう一人できるとさらにテンションアップする。
集まったら集まった人の数だけテンションアップにつながり、そこはもう喜びマウンテン。
自分でもまだ見ぬ領域に突入するといった感じ(笑)。
路上から見えたエネルギーの連鎖は、自分の気持ちに正直になることから始まる。
それは、人と人とが繋がるシステムの源なんだと感じた路上だった。
つづく・・・
Next WeeK 「路上から見えた人と天候との関係」

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