すべては、あの旅から始まりました。
ひとりで踊り、歌い続けた日々。
全国47都道府県を巡りながら、
いじめ撲滅を訴え続けた旅がありました。
それは、今の講演のすべてにつながる原点です。
なぜ、歩き始めたのか
いじめを苦に命を絶つ子どもたちのニュースを見て、
「何かできることはないのか」と考えるようになりました。
阪神・淡路大震災を経験し、
命が当たり前ではないことを知ったからこそ、
この現実を見過ごすことができませんでした。
2006年。
渋谷の路上で、歌いながら訴え始めました。
そして2007年。
全国47都道府県を巡る旅へ。
その一歩が、
今の講演へとつながっています。

人との出会いの中で
旅の中で、たくさんの人と出会いました。
足を止めてくれた人。
声をかけてくれた人。
何も言わずに、ただ聴いてくれた人。
その中には、
いじめで苦しんでいることを、
静かに打ち明けてくれた子どももいました。
どう声をかければいいのか、
何ができるのか、
すぐに答えが出るわけではありませんでした。
それでも、
その場で言葉を交わし、
同じ時間を過ごしたことが、
その子にとって何かのきっかけになっていたらと、今でも思います。
あのときの出会いのひとつひとつが、
「伝えることをやめてはいけない」と、
教えてくれました。

旅の中で見えたこと
旅の中で感じたのは、
いじめは特別な場所で起こるものではない、ということでした。
どこにでもあり、
誰の身近にもあるもの。
そして同時に、
人のやさしさやあたたかさも、
同じように、どこにでもあるということでした。
どちらも、日常の中にある。
だからこそ、
その場にいる一人ひとりの関わり方で、
空気は変わっていくのだと思います。
大きなことはできなくても、
誰かの言葉や、ちょっとした行動が、
その人にとっての支えになることがある。
その積み重ねが、
いじめを遠ざけていく力になると感じました。
この旅が、今の講演へ
あのときの旅で出会った言葉、空気、そして感情は、
今も講演の中に生きています。
ただ話すのではなく、
その場にいる一人ひとりの心に届く時間へ。
正解を伝えるのではなく、
それぞれが考え、感じるきっかけをつくることを大切にしています。
全国行脚は終わりましたが、
その想いは、今も続いています。
その時間を、あなたの現場にも届けられたらと思っています。